2016.3.26 METCALF stage (メカフステージ)
2016年3月、ファッションとして着用するウェアラブルアームロボット「METCALF stage(メカフステージ)」がAKB48単独公演にて衣装として採用された。
METCALF stage(メカフステージ)は、その名の通りステージで使用することを前提として設計されたウェアラブルアームロボットだ。
公演は、横浜スタジアムで行われた。広いスタジアムの舞台上で無線通信をしてロボットを制御するのはリスクが高い。その為無線通信を一切行わず、モーションセンサを搭載して人の動きに応じてメカフステージの動きが変化するようにした。メカフステージにはロボット用OSの「V-Sido(ブシドー) OS」を搭載している。
表面は透明度が高く強度のあるポリカーボネートで製作し、遠距離から見たときに綺麗に見えるようなグラフィックを配置した。グラフィックはグラフィックデザイナーのrei nakanishiによるものだ。
ポリカーボネートの上に虹色に反射するホログラムシートを貼ったものを、レーザーカッターを使って弱いレーザーでカットし、ホログラムシートを部分的に剥がすことでグラフィックを表現した。これによりUVプリント等よりも強弱のあるグラフィックにすることができ、ステージ上で見栄えさせることができた。
ホログラムシートは光の加減や角度により青やピンクに光り輝く。写真や映像だと特に綺麗だ。
メカフステージの使用されたAKB48単独公演は、タイムスリップしていろんな時代や場所でライブをする演出だった。その中でメカフステージは未来の衣装として登場した。
-METCALF stage credit-
graphics designed by Rei Nakanishi
powered by (Robot OS) V-Sido
special thanks: Amauchi Industry Co. Ltd.
-photo credit-